国債とは何か?基礎から国債を知る

国債の種類とメリット・デメリット

ギリシャの国債暴落

2009年の政権交代を機に、ギリシャの財政が大変悪化していることが発覚し、ギリシャの国債は信用を無くして暴落しました。このことから「欧州債務危機」、通称「ユーロ危機」がはじまったといわれます。ギリシャの財政が破綻した原因は、その放漫運営にあったと言われています。国民の歓心を得るために公務員のポストをやたらと増やしたり、財政状態を無視して賃金を上げたり、福祉をばらまいたりしたと言われます。その結果経済状態は大赤字となりました。ギリシャ政府はその赤字を補てんするために国債を発行しEU各国に売り出したのです。しかしその時に赤字の状態を実際より少なく偽って公表して国債を発行し、さらには財政改革の努力もまともにしてこなかったといわれています。

国債は借金ですから期限がきたら利息を付けて返済しなければなりません。隠されていたギリシャの財政状態が表面化すると、ギリシャの国債に対する信用は急速に下落し、買っていた人は競ってそれを手放し始めました。ギリシャの経済が破綻したら、ギリシャ国債はただの紙切れになってしまい、持っていても返済される可能性などなくなるからです。ギリシャはEU加盟国であり、その通貨は統一通貨のユーロです。結局ユーロ全体に対する信用も下落し、この混乱はEU全体に広がり、「「ユーロ危機」となっていきました。現在ではギリシャはEUの支援などを受けて、観光業なども回復しはじめ、いくらかはプラス成長の方へ戻りつつあるのでは、という見方が強まっていると言います。

ギリシャの国債の金利は2008年末からじわじわ上昇し始め、2010年には36%以上にもなったといいます。金利を上げないと誰も買わなくなったからです。ギリシャの国債は紙くずになるところだったのです。日本は他の先進国に比較して、国内総生産(GDP)に対する国債の発行残高の割合が著しく高いと言われています。国債残高とは国の借金の残高のことですね。現在約1000兆円を超えている、といわれています。日本でもギリシャのようなことにはならないのでしょうか。よく言われるのは、日本の国債の買い手は90%が日本国民なのだから、ギリシャのように海外の債権者が国債を大量に手放すことで日本国債の信用がなくなり価格が暴落する、という危険性は少ない、という説明です。

でも万が一日本がギリシャのようにデフォルト(債務不履行)となったら、どうなるのでしょうか?国債を持っていても支払ってもらえることは期待できなくなるので、国債は紙くずになります。円の信用が下落し、国の経済は大混乱になるでしょう。かつて財政難に陥ったアメリカの都市では、道路の補修や夜間の照明すら消されたそうです。政府や地方自治体にはお金が無くなり公務員の給与の支払いなど滞るでしょうし、行政サービスが停止または機能しない状態に追い込まれるので、医療、介護などのサービスも崩壊・・・。現実として、日本でも夕張市の財政破綻があったわけですから、われ関せずというわけにはいきません。一般国民はせいぜいニュースを確認するぐらいしかないのですが・・・。

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